2021.03.16 , 理念研修
企業理念のシンプルな本質とは何か?(理念研修の根底にあるテーマ)
過去2回のブログで、企業理念について書かせていただきましたが、 経営理念が浸透した組織は、社内の判断軸のブレが少なくなります。 重要なトップの意思決定を、メンバーも納得できるようになったり、 役職関係なく、日常の仕事の決断に、誤った判断が少なくなったり。 結果、 チームのあらゆる生産性が高まることで、利益が増えていきます。 ここまでは、よく理念浸透の効果として言われていることですが、 もう一つ、理念を実践することで、得られるものがあります。 今回はそれについて書かせていただきました。 ―――― 1回目:企業理念の研修に参加したら(私の実体験)
2回目:企業理念が浸透したときの数値変化
―――― 寓話、「3人の石切り職人」、ご存じの方も多いのではないでしょうか。 ――――――――――――――――――――――――――― とある街の建設現場で、3人の石切りの仕事をしている人に、 「何をしているのですか?」 と尋ねたら、こう答えられました。 一人目の方は、 「お金を稼ぐために石切りの仕事をしているのさ」 二人目の方は、 「国中で一番上手な石切職人になるために仕事をしているのさ」 三人目の方は、 「この街の人々にとって、安らぎの場所となる教会を作っているのさ」 ――――――――――――――――――――――――――― ドラッガー先生の著書「マネジメント」でも紹介されている寓話です。 この中で、一番応援したくなる人はどなたになりますか? 皆さん迷わず三人目の石切職人だと思います。 三人目だけが、「この街の人々にとって、安らぎの場所を作る」 という理念を掲げているのです。 ここで重要なのは、二人目との違いです。 二人目のように目標を持つこと、仕事では大事なことですよね。 しかし、三人目との決定的な違いは、視点が、 「自分のため」か、「誰かのため」かにあります。 ここに理念の本質を理解するヒントがあるのです。 つまり、理念とは、自分ではない「誰か」へとベクトルを向けて 生きることです。いわゆる「貢献」です。 その誰かが、「人」であったり、「社会」であったり。 そういった理念を掲げた仕事だからこそ、 周りの人々から応援され、やがて多くの人や世の中を 巻き込んでいきます。 私もときどき、 「何のためにこの仕事をしているのか?」 に立ち返ることがありますが、 過去を振り返ってみると、これが 「自分のため(会社の業績など)」 を起点としたときは、仕事はやがて上手くいかなくなり、 「誰かのため(クライアント企業、お客様など)」 を起点に考えたときほど、仕事が上手く進み続けた経験があります。 では、理念を掲げ、それが組織に浸透するだけで、企業は発展するのでしょうか? 次回は、理念ともう一つ重要なことについて、書かせていただきます。 児玉達郎 ―――――――――――――――――――――――― 弊社の「理念研修」は、クライアント様のご要望に合わせ、 研修回数、ご予算、など柔軟に対応しております。 座学だけでなく、コミュニケーションを重視し、 チームに理念が浸透するよう、導きます。 ご興味ありましたら、お気軽にお問合せくださいませ。
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