ロゴ

個人と組織のメンタルコンサルティング
株式会社デフィロン

2024.04.22 , お客様の声, コンプライアンス研修

ハラスメント対応の基礎知識


突然ですが・・・



質問1:ハラスメントとは何でしょうか?

質問2:具体的にどのような言動が該当するでしょうか?

質問3:日頃からどのような言動を注意していますか?

質問4:もし自分がハラスメントを受けた場合、どう対処しますか?



質問1~3については、答えをもっている方も増えています。

(いわゆるハラスメントの基礎知識ですね)



しかしながら「質問4」について、

実際に起こってから考える方が多いのではないでしょうか。



今回は、職場のハラスメントをテーマに、具体的な言動などに触れつつ、

「自分がハラスメントを受けたとき」について、解説していきます。


―――



昨今、コンプライアンス(ハラスメント含む)への意識が高まり、

弊社でも研修依頼をいただく機会が増えました。



多くの企業にて、ハラスメント対策として、

・相談窓口の設置

・管理職向けのハラスメント研修

・掲示物等での啓蒙活動

などを実施しており、



「〇〇ハラをしないように、気を付けよう!」



と日頃から意識されている方が増えています。



まずは、ハラスメントの基礎知識について、ご紹介いたします。



ハラスメントとは


 

【ハラスメントの定義】 

ハラスメントとは『言葉や行動による嫌がらせ、いじめ行為』

と言われています。



「悪意がなければハラスメントに該当しない」と思われることもありますが、

「受け手が不快・辛い等、何らかのネガティブな感情が残ったか?」が重要なポイントです。



もちろん、職場におけるハラスメント対応において、受け手の主観だけでなく、

一定の客観性も重要です。

そこで、ハラスメントの「範囲」「種類」を少しご紹介します。



職場におけるハラスメントの範囲


職場:事業所、事務所に限らず、業務を遂行する場所のこと。

   出張先・移動中・リモート空間・食事の場も含まれる。

労働者:正規雇用労働者の他、パートタイム、契約社員などの非正規雇用労働者を含む。

    派遣労働者に対しても含まれる。



つまり、一緒に働くメンバーの雇用形態、場所は関係なく、

常に注意を払う必要があります。





発生しやすい三大ハラスメント

セクハラ:セクシュアルハラスメント

  性的な言動により、就業環境が害されたり、不利益が生じたりするもの。

  外見や容姿をほめることがセクハラに該当することもあります。

  また、当人同士は良くても、その会話を聞いていた他の方が
  不快に感じるケースも該当します。

例)「がんばったね、おつかれさま」とねぎらいの気持ちを込めて、肩を叩いた。

例)仲のいい社員同士、休憩室で公序良俗に反する会話をしており、

   聞こえていた他の社員が不快に感じた。



パワハラ:パワーハラスメント

  優位的、優越的な関係を背景に、身体的・精神的に苦痛を与えられること。

  職務上の立場の他に、能力や知識の優劣も該当します。

例)仕事にゲーム性を持たせようとして、ミス1回につき罰ゲームを部下に命じた。

例)進捗が遅い同僚に対して、ついカッとなって、声を荒げて叱ってしまった。



マタハラ:マタニティハラスメント

  妊娠・出産・育児休業等に関する言動で、不快に感じたり、従業環境が害されること。

  業務分担や安全配慮のための必要性に基づく言動とは、区別する必要があります。

例)上司に妊娠を伝えたら、「この忙しい時期に困ったな」と言われた。

例)育児による時短勤務、早退や欠勤を理由に、降格させられた。



これらは今や常識となってきている、日頃から意識したい部分です。



ここまであからさまなハラスメントは減っているように感じますが、

際どいライン、いわゆる「グレーゾーン」がたくさん存在しています。



さて、次回後半では、本題の「自分が受ける側になったとき」
への対処法について、ご紹介します。
お問い合わせはこちら

関連記事

最新記事一覧