マネジメントの意外な真実【LONTA事例】
メンタルヘルスの分析レポート
研修受講した直後は良かったけれども、
日が経過するにつれて、元の状態に戻ってしまう。
企業研修における、課題です。
受講いただいた方々へ、その後の成長をフォローアップしていくために、
弊社では、「LONTA(以下:ロンタ)」といった、
メンタルヘルスサポートシステムをご提供しています。
研修を受講された方々のメンタル状態を
そのシステムで数値化し、状態に合わせて、
上長や人事からフォローしたり、
研修講師からフォローしています。
導入いただいているクライアント様には、
定期的に分析レポートを提出しています。
今回は、その分析レポートの蓄積から見えてきた、
とある事例をご紹介したいと思います。
仕事の満足度との相関性
「ロンタ」では一般的なストレスチェックにあるような、
・仕事の満足度
・プライベートの満足度
も収集しています。
また、組織における人にまつわる課題抽出のために、
・上司、同僚、部下、他部署との人間関係充実度
・仕事中に感じることの多い感情
なども収集していきます。
それらの回答で収集したデータを数値化し、
分析していく中で、とある企業で、
「仕事の満足度との相関性が一番高い感情は、自分が悪いと思う感情」
ということが判明しました。
「自分が悪い」、言い換えると、
自分を責める、自己卑下、自己不信、自己憐憫、
などでしょうか。
自分を責めすぎたり、落ち込んだり
例えば、仕事において事故やミスが発生したとき、
「自分はなんでこんなにミスが多いのだろう」
と自分を責めすぎて動けなくなってしまったり。
仕事で結果がでないとき、
「自分にはやっぱり無理だったんだ、ダメな人間だ」
と落ち込んでしまったり。
こういった心理状態です。
この感情を味わうことが、その人の仕事の満足度に
大きく影響していることがわかりました。
1日の仕事の中で、こういった感情を強く味わうと、
その日の仕事の満足度が大きく下がっていたのです。
数値から見える、メンバーの成長
これが意外な事実として、上司の方々には驚かれました。
なぜなら、その会社の上司の方々にとっては、
「自分が悪い」「自分を責めすぎる」といった感情は、
普段からあまり感じることがなかったため、です。
「自分が悪いと思う前に行動だ」
「自分を責めて落ち込むよりも、どう改善するか前向きに考えます」
といった上司の価値観や会社の行動指針では、
こういった従業員の感情を見落としがちになっていたのです。
現在、その会社では、マネジメントにこのデータを反映させて、
メンバーがミスや失敗をしたときに、
まずはメンバーの感情を承認してから、改善策を一緒に考える。
「あなたは大丈夫」といった感情フォローのメッセージを
面談やチャットツールを使って伝える。
といった取り組みをされています。
ロンタからの分析とフォローアップの取り組みが功を奏し、
メンバーそれぞれが設定した半年間での目標達成率が、
半年前と比較して8.8%、上昇しています。
ロンタの分析から、
マネジメントにおける具体的な行動変化があったのは間違いないです。
メンバーの成長に「LONTA」が貢献できた事例として
紹介させていただきました。
児玉達郎
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